私がインターネット上に一般公開している写真のWebサーバー機能をそのまま複製して、新たにセットアップ中のラズパイ3上に構築することができました。そして動作検証をして、完全に複製されたことが確認できています。
写真公開の機能だけなら稼働中の公開Web サーバー機が障害を起こした場合に代替機として稼働させることも可能な状態です。しかし、併設した機能として 2015年夏から追加したブログ部分 (今見ているこの画面のブログ機能) については、共存させている別の Web サイトとして構成されていて独立した機能で、まだ複製できていません。
本来はこのブログ機能も、障害時のバックアップとして、あるいはテスト機として色々な操作を試したりできる独立環境としての複製が必須なのですが、現状は用意出来ていません。このブログに利用しているソフトは、世界的に普及しているらしい WordPress と呼ばれるオープンソースソフトウェアで構成していますが、私が機能をよく理解していない状況で組み込んで利用を開始してしまったため、どこから手を付けてよいのやら、どのようにアレンジしてよいのやらがわからないまま四苦八苦しているのが現状なのです。
ネット上から情報を探すと、サイトを複製するためのプラグインとして Duplicator なるものがあるらしく、初心者でも簡単に利用できると書かれています。まずはこれを導入して試してみることにしました。
WordPress の日本語マニュアル WordPress Codex 日本語版 をここにリンクしておきます。
ログインした管理画面のダッシュボードのプラグのマーク をクリックするとサブメニューに [新規追加] があるのでクリックすると検索機能が利用できますので、ここで検索して Duplicator 選択します。
そして組み込んで有効にすると Duplicator のアイコン が追加されます。
ここのサブメニューから Packages を選択して、管理画面から [NewCreate] で生成する対象を指定します。2種類の生成ができるらしく両方を選択すると installer.php と データを抽出して圧縮したと思われる .zip の 2つのモジュールが生成されます。
そのモジュールを組み込み先のラズパイ3 に移動して、ブラウザから installer.php を起動してみましたがエラーとなります。
そりゃそうだろうと思ってしまいました。システムを復旧させるためのシステムバックアップというのがあって、ディスクのパーティションにメディアからリストアすると壊れたシステムの復旧が行われる …のイメージがありますが、冷静に考えれば勝手に必要なデータベースや PHP をインストールして設定までしてくれる。 …なわけが無いですよね。
WordPress が新規に動作できる最低限の環境が整備されていなくてはデータをリストアしたくてもリストアの機能が稼働できないですよね。よくよく考えればデータベースソフトもまだインストールしてないし、当然データをリストアしたくてもリストア機能自体が動作しません。
次回からは、WordPress の新規インストールから始めてみます。