最近は利用するPCが Linux一辺倒で、一部のWindowsでしか動かせないGPSロガーのデータ収集とか、Windows系のシステムを入替えたりの作業で時々操作するだけになってしまったため、Windowsの操作や機能が疎くなってしまいました。
以前同じ会社で一緒に仕事をしていた友から、使えないWindows Vistaの話を聞きました。使えないとはどのような状況かというと、内蔵ディスクが60GBなので、その当時は一般的な格安ノートの製品の1つかと思われますが、何と半分にパーティション分けされていて、システム側が最初からほぼ空きのない状態で構成されています。
簡単に工場出荷の初期状態に戻せるとのフレコミのようですが、最初から数%の空きしかなくて、何もしなくてもWindows updateが行われれば、それだけでディスクエラーになるのではないかと思われる状況でした。製品名はEVEREX VA4100J Cel M 1.46 1GB 60GB DVD/RW です。
久し振りのWindows系のOSなので、ちょっと興味を持ちまして、頭の体操を兼ねてディスクを借りて持ち帰り、家に手持ちで空きのディスクがないかと探し回りましたが、見付けたのは500GBと80GBの2つでした。
60GBから80GBでは容量にあまり変わりがないし、かと言ってこのスペックに500GBじゃ過剰品質のようにも思え、他にも何とかしようと思っていたWindows 7の非力な PCが頭に浮かびました。こちらは160GBのディスクが内蔵されていました。
Windows Vista 60GB ⇒ 160GB, Windows 7 160GB ⇒ 500GB とプランが決まりました。まず、先に160GBを空けなければなりません。歳を重ねた今でもちょっと気の短いところがあって、分解方法がわからず、無理やり分解を始めました。爪が欠けたりしても何故か明けられず、ネットで情報収集、何だ目隠しのシールを貼ったビスがあるのか…
その160GBのディスクが入っていた機器の構成をネットの情報で検索し確認しました。記憶力の低下が進み記憶から消えることが増えたので、自分で必要なメモとして追記しておきます。
たぶん製品名は、Acer AspireRevo ASR3610-A45、『 デュアルコア「Atom 330」へ強化し、処理能力の向上を図っている。上位機種「ASR3610-A45」は、4GBのDDR2メモリーや160GB HDDを搭載し、VESA取り付けキットやWebカメラ専用スタンドなどが付属、…OSはともに64bit版「Windows 7 Home Premium」をプリインストールする。 』 と価格.comの情報から拾いました。Windows 7 が出て直ぐの製品で、NVIDIA「ION」グラフィックスを搭載したハンディ・デスクトップPC、と書かれています。
Atom 330 プロセッサではかなり非力ですが、一応フルスペックになる4GBのメモリを搭載して、64bit OSが動くので、500GBディスクの換装と Windows 10 で蘇らせて利用しようと思います。
ちゃんと先に情報収集を行えば何の問題もなかったのですが、後悔先に立たずですね。基本的には DDコマンドでディスク to ディスクのフルコピー、その後レスキュー用のgparted で、パーティションをずらして広げて立ち上げると、最初にchkdskが勝手に起動して修復が行われて正常にディスク交換は完了しました。
そのままでは芸が無いので、Windows 10 に無償のアッブグレード、元が非力PCでもとりあえずのシステム換装です。今までは手持ちのLinux系や Windows XP 、 Windows 7 でディスクの入替えを実施して、大容量ディスクにヤドカリ君を実行しています。
そしていよいよ Windows Vista の作業です。いつもと同様に DDコマンドでコピーして、gparted で何とかパーティションを拡張して、手持ちの Windows 10 のノートにUSBアダプタで接続すると、ディスクのチェックが警告されてましたが、見た目は正常な状態に見えます。
本体から外したディスクだけの持ち帰りだったので、Linux常用のノートPCに装着して起動すると立ち上げ途中でリカバリの選択画面が出て、そのまま従うとコピーらしい動作後にリブートして、その後新規のユーザー登録が始まり Vistaが起動しました。容量も期待した100GBに拡張できていました。
その状態だと本来の装着する機器とはハード構成が異なるので、元に戻そうと思いパーティション間を DDコマンドでコピーして、大丈夫だろうと少し自信を持って友のもとに移動して、本来の機器に装着しました。同様にチェックが走りリカバリが起動して、立ち上がった結果の容量を見てがっかりです。えっ…30GBしか認識できない。
外からパーティションを確認すると100GBあるのに立ち上げた Windows からは 30GBにしか見えない。結局解決出来なくて、ツールの持ち合わせもなく、本体も含めて持ち帰りました。
基本の作業は DDコマンドを利用したコピーですが、色々な作業を実行しましたが、パーティションを広げた状態で、工場出荷に戻しても期待した状況にできませんでした。
Windows 環境でのコピーでは、フルコピーのコマンドには xcopy が利用できるようですが、色々なオプションで対象を絞るようです。rd削除コマンドも含めて、エラーが出て拒否されるものが発生しています。
色んなことを試行錯誤しながら試して、最終的には拡張したパーティションにシステムをセットアップした状況で立ち上げが成功しました。
Windows update が利用できない。調べると ipv4のipが作成されていない。自分が公開するページは、ipv6経由で接続できているので気が付かなくて、これには参った。
ipv4のアドレスが拾えないので、手動で固定のipを設定すると Windows update が機能したようで、修正を実行中です。
Vista は、特異なシステムのように感じます。初期状態でネットワークのモジュールに決定的なバグがあるような気がします。ipv6 より ipv4 を優先させたくて、設定を変更するコマンドを発行したけれど、何故か理由がわからずエラーで操作できません。 最新の Windows update が適用された時点で、動作確認を行わないと何とも言えないのが実状です。