還暦はとっくに超えている私ですが、ファスナーってどこにでも身近にあって、沢山触れているのに気に留めたことがありませんでした。
ファスナーが締まりづらかったり、スライダーを滑らしても前後が別れたまま閉じなくなったり、不具合に遭遇することは度々ありました。 でも、まっYKKじゃないからなっと頭をよぎり深く考えることはありませんでした。 昔からYKKの文字が入っているファスナーでは不具合の記憶や経験がありませんが、これだけ身近に溢れるファスナーが全てYKKのはずもなく、不具合も仕方ないことだと思っていました。
ところが妻が昨日、百円均一のダイソウで平べったいポーチのようなものを購入してきたのですが、作りや構造を気に入ったようで携帯電話を含む貴重品類を中に入れて仕事に出掛けました。そして帰ってきて気落ちしたように「昨日買ったのもうダメになった」と、放り出すように取り出しました。
話を聞くと、ファスナーが開いたままになり中に入れてたものが下に落ちて、全く使い物にならないとのことです。 安い物だし購入したのは少し離れている店なのでわざわざクレームで訪れるのも無駄な気がするとのことなので、…どれどれと私がじっくり観察することとなりました。
昨日現物を見た時にも少し気になっていたのは、ファスナーのスライダー部分を見た時に一部に何かで潰したような傷跡があったのですが、不具合のファスナーをまじまじと見ると納得しました。スライダーと出入りするリボン部分には隙間が多くて、咬み合わないような状態でもスライダーが動いてしまうのが原因のようです。そして気になっていた傷はその隙間を少し潰して狭くしていたようです。
潰して隙間を狭めているのに不具合が起きているのは、片側だけは狭められているのに、対になる反対側の隙間が広くてスースーに通り抜ける状態で咬み合せることができないのが原因らしい。今まで興味がなかったのでスライダー部分の金属は硬いと思い込んでいましたが、真鍮か何かのかなり柔らかい金属で、ペンチやプライヤーで挟んだりすると潰れたり傷が付くようです。
少し潰しすぎて隙間が狭くなったのでスライドが固くなったようですが、これでファスナーの機能としては問題が無いようです。自分でスライダー部分を初めて調整してみて思うことは、今までファスナーの不具合で捨てたものも直せたのかもしれないと今では考えています。
そこで、ファスナーの不具合をキーワードにしてネットを検索してみると、色々な人が調整する方法を写真入りで説明しています。なるほど身近なファスナーだけに考えるところはあるのですね。
頭をよぎったYKKも確認してみました。今もスライドファスナーを製造しているようですね、ウィキペデイアには、世界シェアの45%だとか、窓などのサッシ類の広告で、YKK APとかも目にしますが、同じグループ企業なのですね。