久しぶりにラズパイとLCDで遊んでます

今回はラズパイについてです。
ラズパイは当初の想像を超えた大きなブレイクが起こり、今ではネットに多くの情報が溢れ、本屋さんにも書籍が溢れるようになって、関連する周辺機器やオプションも日増しに開発されるようになったのが Raspberry Pi です。 そして、私もご多分に漏れず最初に国内販売された黎明期の入手難な時期から触れているのですが、未だ有用な実用製品として活用もできないまま役立っていません。
それには私の力量不足に多くの問題があるのですが、ただ発売初期の頃のスペックではクロックも低く、非力なシングルプロセッサでメモリも少なく、あまりにも非力過ぎて何をさせるにも役不足の印象でした。
それが時間に追われたままの生活でしばらく離れていると、なんとマルチプロセッサとなり処理能力が改善された Raspberry Pi 2 が公開されて、さらにはWiFiやBluetoothを搭載して性能を上げた Raspberry Pi 3 なる製品も出荷されました。
小さのものから大きなものまでディスプレイ等の周辺機器も次々に開発されています。2年近く前に日経Linuxの記事で紹介されていたaitendoの安価で小さなLCD(液晶ディスプレイ) 2.2インチ液晶モジュール(240×320/SPI)[M-TM022-SPI] を購入して、セットアップしてみて表示ができることを確認しました。 ただ、システムのメインのディスプレイ装置としての利用を考えた場合には、頻繁に提供されているセキュリティアップデート等の実施でカーネルのバージョンやレビジョンのアップが発生した時点で、そのままではその後の表示ができなくなくなります。
今回は、Raspberry Pi 3 の購入と併せて、保護ケースと3.5インチディスプレイとタッチパネル等がセットになっている製品を amazonで購入しました。 ちなみにそのキットに書かれた情報を記述しておきます。『Kuman 3.5インチ ディスプレイ タッチパネル Raspberry Pi 3B 2B/B+/A+ /A/B/Zero に適用 320*480 解析度 保護ケース ヒート ¥ 3,200』20160819_135344-320x180
組み立てた製品イメージは、透明な箱の蓋の部分にLCDモニタが収まっているような形状です。ただし、箱とLCDは一方向に寄ったコネクタで結合しているだけで、コネクタの反対側は空中に浮いたような不安定な構造です。何らかの方法でコネクタの反対を固定する必要があります。
製品群の中には添付のCDが入っていて、その中にたぶんマニアルや専用OSのLCDドライバが組み込まれた Raspbian が micro SDのイメージで入っています。これを使うとシステムが簡単に立ち上がり、そのままデスクトップイメージを表示できます。ただし、実用的に使うためにはセキュリティアップデートや新しいソフトの追加が必要ですが、そこで表示をしなくなります。それに日本語表示の追加等も必要ですよね。でも新しくなったカーネルに何をすれば表示できるようになるのかがわかりませんし、CD内を端からチェックするような時間の余裕もありません。
そこでネットを検索してみました。すると運良く同じLCDを扱った記事が見つかりました。さらに記事の中には最新のドライバのリンクもあり、利用する手順も書かれています。http://www.waveshare.com/wiki/3.5inch_RPi_LCD_(A)
LCD-show-160811.tar.gz をダウンロードして解凍し古いものと入れ替えました。内容について見比べると大きく更新されているようでした。ここに書かれた手順に従って実行すると再び表示できるようになりました。

./LCD35-show

hdmi コネクタに接続したテレビをモニタにするように戻すのも簡単なようです。

./LCD-hdmi

説明によるとモニタを90度づつ回転させることもできるようです。