信州物味湯産手形の有効期限が迫って来て、このままでは少し勿体無いと焦る気持ちで出掛けることにしました。 日付は 2019-02-20 水曜日です。
手形入浴の対象で利用できる近くの温泉では、佐久ホテルが見つかりました。ネットで調べると老舗で寄ってみたいと思わせる由緒ある温泉のようで、利用できる時間制限が書かれていました。
妻と妻の母親が同伴ですが、妻より付近の観光施設を探せとの命題を仰せつかりました。
佐久市は、信州方面に出掛ける場合の通過点なので、普段は寄ることもなく通り過ぎる場所になっています。いつも通り過ぎるだけの私としてはなかなかの難題です。
ネットを探すと鎌倉彫記念館、道の駅ヘルシーテラス南佐久とが目に止まりました。ゆっくり一般道を走り、昼飯と少し見学で温泉に浸かれば十分と考えて出掛けた次第です。
いつも利用するカメラも持参したのですが、妻と義母との移動では、カメラを取出すタイミングも無く、美術館とか記念館は基本的に作品の写真撮影は出来ないので、写す機会も結局なくて写真がありません。
最初に佐久市鎌倉彫記念館に行きました。あまり宣伝はしていないようですが、中庭を囲むように展示された小さな記念館です。入館料100円で、簡単なパンフレットとお茶もご馳走になりました。
管理しているのは気さくな女性で、若すぎず老けすぎずの適任な主婦といった感じの方で、地元出身のようで、色々と話をしてくれました。
館内には個人持ちの植木鉢が置かれ、華を添えていました。中に入った場所に、一時ブームがあった大きな金の成木の鉢植が置かれていて、小さな花をたくさん付けていました。
鉢植えの植物としては何度も見ているものなので、当然知っていましたが、花が咲くのを知らなかったので、まず最初に驚きました。
入って左の部屋には、地元市民のギャラリーが置かれているとの事で、色々なものが対象になって展示されるとのことです。たまたま今回訪れた時には、病気で身体が不自由になった高齢の方の彫刻作品が展示されていました。
この方は、小野澤四郎さんという方で、39歳の時に神経障害によって全身がまひするギランバレー症候群にかかったとのことで、地元の新聞の取材の記事もありました。
これも鎌倉彫のような立体に彫られた木彫りの作品群です。彫られた柿やヒマワリ、蛍袋、フキノトウ等の力作が展示されていました。なお、ここのギャラリーを見るのは只です。
自分の作品を絵柄にした本に挟むシオリも置かれ、配布していましたので頂いてきました。帰ってからネット検索したら、木彫り作品展が開かれるとの記事と本人の写真もありました。
本題の鎌倉彫記念館の展示物は、木内翠岳氏と弟の木内晴岳氏の作品が置かれ、季節によって入れ替えているとの説明でした。大きな作品は常設展示ですが、季節に合う題材の物を3ヶ月毎に展示するのだそうです。
常設の大きな物は迫力があります。大きな作品を作るには基になる木も、割れを防ぐために中心を避けて4分割して利用するため、大きな木が必要で、今では入手も難しいのだそうです。
竹とか、波とかの題材が彫られていました。時間を掛けての彫刻と漆の重ねで作られている作品です。季節による別の展示も見てみたいと思いました。
その後、道の駅ヘルシーテラス南佐久に行きました。前を通っていても一度も寄ったことのない道の駅です。
食事は軽食ならできそうなのですが、中でパンを焼いていて、並べられているのでそちらを食べて昼食にすることにしました。
目に付いた色々なパンを買って、ヨーグルト、それと梅を刻んで混ぜた赤飯も1つ購入して、館内のテーブルを借りて、千切りながら3人で食べました。色々な味を堪能でき、中々贅沢な昼食だと思います。
リンゴの時期もそろそろ終わりですが、サンふじに混ざって、ぐんま名月が置かれていました。まさかここでお目にかかるとは夢にも思いませんでした。当然一袋を買って帰りました。
秋のもぎたての新鮮さは有りませんが、家に帰ってから早速食べました。貴重で十分な美味しさでした。人により好みは別れますが、私にはやはり甘いリンゴが最高です。
一休みして、次は温泉です。楽しみにしていた佐久ホテルに着きましたが、水曜日は休みだと断られてしまいました。手形の条件には休みの記載がありませんでしたが、途中で運用が変わることはありますよね。
仕方無く、上田のふれあいさなだ館に行きました。停められている車の多さにちょっと引きましたが、温泉利用者だけの駐車ではなさそうです。
我々は物味湯産手形での温泉ですが、一般的な利用では 500円のようです。プールやジム等のスポーツ施設もあるようで、色々な施設の利用もでき500円は安いのでしょうね。
そこでは肉に巻いて食べたり、サラダに敷いたりするサンチュと呼ぶのかな、包菜が30円で置かれていたと妻が買ってきました。他にも緑の紫蘇の葉が安かったと言ってました。私の目には止まらない食材です。
久し振りに夕方まで、充実した1日を過ごしました。